[発達障害]がまんできない、落ち着きがないADHDの特徴
発達障害のひとつADHDは、日本語に訳すと「注意欠陥多動性障害」といいます。
英語「Attention-Deficit Hyperactivity Disorder」の頭文字をとって略してADHDといいます。
今回は、落ち着きがない、がまんができない、発達障害のひとつADHDの特徴について書いてみたいと思います。
不注意や忘れ物が多いADHDの子供
ADHDの代表的な特徴/症状は、気が散りやすい、忘れ物が多いなどの「不注意」と、落ち着きがない、じっとできないなどの「多動」です。
ADHDの子供は自分の感情をコントロールすることが苦手で、ときに感情的な衝動的行動をとってしまうこともあります。
ですが、ADHDの各症状/特徴のあらわれ方には個人差があって、不注意が目立ち多動が少ないタイプや、逆に不注意よりも多動や衝動が目立つタイプ、その両方の症状がみられるタイプなど大きく3つのタイプに分類されます。
ADHDとLD学習障害の合併割合は高い
ADHDが行動面での症状が目立つ障害であるのに対して、LD学習障害は学習面での症状がある発達障害です。
このADHDとLDの違い、境界線をはっきりと線引きするのは困難で、ADHDとLDの両方を合併している子供の割合は、LDの子供の30〜50%程度といわれています。
ADHDとLDは違う発達障害なので対応やサポートの方法も違うので、ADHDなのかLDなのか、合併しているのか、慎重に見極めることが大切です。
ADHDの治療では薬物治療が効果的
ADHDの治療方法について、不注意タイプ・多動衝動性タイプ・混合タイプ、ADHDのどのタイプにおいても薬を用いた薬物治療がおこなわれています。
中枢神経刺激薬のひとつ、コンサータ[メチルフェニデート]という治療薬で、集中力を高めたり、衝動的な行動を抑制したりするなど、一定の効果が認められています。
コンサータの服用後は約12時間、薬の効果が持続するので、その間は学校の授業に集中できたり、まわりの友達とのトラブルも減らすことが可能になります。
薬でADHDが治るわけではない
コンサータなどの治療薬でADHDを根本的に完治させることはできません。
ですが、学校の授業や用事に合わせて上手く薬を服用することは、ADHDの子供にとって大きなメリットといえます。
また、コンサータは朝1回服用するだけで、学校に行っている間に子供が薬を飲んだりする必要がないので、親としても安心できることもメリットのひとつです。
薬を飲み続けていると、ある一定の時期から少しずつ自分で行動や衝動をコントロールできるようになってきます。
そうしているうちに、徐々に薬の量も減り、薬を飲まなくても大丈夫なようになるケースもあります。
ADHDの薬[コンサータ]の副作用は?
ADHDの薬[コンサータ]にも副作用はあります。
薬の服用期間中において、不眠、食欲低下、頭痛などの副作用があらわれることがありますが、そこまでひどい副作用はありません。