境界性人格障害の人数や割合は増加している?有病率は?

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境界性人格障害の人数や割合は増加している?有病率は?

境界性人格障害(ボーダーライン症候群/境界性パーソナリティ障害)の患者人数や割合が、最近になって増加している、と言われていますが、実際はどんな状態なのでしょうか。

日本での境界性人格障害の人数と割合について、気になったので調べてみました。

境界性人格障害の有病率は?

境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の日本での有病率は、約2%といわれています。

[境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)の有病率]
・総人口の約2%
・精神科外来患者の約10%
・精神科入院患者の約20%
・人格障害患者の30%から60%は境界性人格障害

日本での境界性人格障害の人数と割合は?

境界性人格障害の患者人数や割合について、日本独自で本格的な調査が行われていないので、アメリカの調査データを元に計算してみました。

境界性人格障害の有病率、全人口における割合は、約2%といわれています。

2016年の日本の人口は、約1億2600万人なので、そのうち2%の割合、約252万人が境界性人格障害の患者という数字になります。

境界性人格障害の患者人数は252万人、こうして数字になおしてみるとすごい人数ですね。

境界性人格障害の患者数は増加している

アメリカで境界性人格障害の症例が増加し始めたのが1950年代後半、その後20年ほど遅れて、日本でも境界性人格障害の症例が報告されるようになり、1980年代以降、患者人数の増加が目立っています。

今現在も、さらに境界性人格障害の患者人数と割合は増加していると考えられています。

アメリカの調査では、境界性人格障害の有病率は1〜2%といわれていますが、最近になって実施した最新データでは、成人の約6%が境界性人格障害の診断基準に当てはまるそうです。

日本でも増加している境界性人格障害は低年齢化が目立つ

正確な数字まではわかっていませんが、日本の精神科を受診する境界性人格障害の患者数は増加しているといわれています。

自殺企図や自殺未遂、リストカットなどで精神科を受診する患者のうち、境界性人格障害の患者数は50%以上の割合を占めています。

また、小学生など子供のリストカットも増加していて、境界性人格障害の低年齢化が顕著になってきています。

11歳の子供を対象にしたイギリスの調査では、境界性人格障害は約3%〜4%という調査結果もあります。

境界性人格障害の歴史的背景

1938年 アドルフ・スターンが「境界性グループ」を報告

1953年 ロバート・ナイトが「境界状態」を自我機能の障害として論文発表

1950年代 「境界例」の症例報告がアメリカで増加

1970年代 マスターソン、ガンダーソンの治療理論がすすめられる。日本でも「リストカット症候群」として認知され始める。

1980年代 DSM-Ⅲ(アメリカ精神医学会の診断基準)で「境界性パーソナリティ障害」が採用

1990年以降 日本でも境界パーソナリティ障害の患者割合が増加。低年齢化が進む。有病率は1〜2%(アメリカの調査)

◆この記事は、パーソナリティ障害の臨床の第一人者であり岡田クリニック院長の岡田尊司先生執筆・監修「ササっと分かる境界性パーソナリティ障害(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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