【親の対応】大声を出す、わがままなADHDの子への対処法は?

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【親の対応】大声を出す、わがままなADHDの子への対処法は?

感情のコントロールが苦手なADHDの子は、外出先でも自分の思い通りにいかないと大声を出したり、暴れたり、癇癪をおこすことがあります。

親が静かにさせようと子どもの言いなりになると、問題行動を増長させてしまい、さらにわがままになってしまいます。

自分の思い通りにならないとだだをこねるADHDの子

なんとしても自分の要求を通そうとして大声で騒いだり、泣き叫んだするADHDの子どもを前に、親は根負けすることが少なくありません。

外出先や、お店の中など、人目があるところでも、ADHDの子は気にせず、おかまいなしです。

自分の思い通りにならないと駄々をこねる、わがままな特性があるADHDの子もいるのです。

ADHDの子が大声を出したり泣き叫んだりする理由

大声を出す、泣く、暴れる、といった問題行動が激しいADHDの子は、泣き叫べば自分の意見が通ると思っています。

ADHDがある子は、自分の感情をおさえることが苦手なため、かんしゃくを起こしやすい傾向があります。

泣き叫び続けた結果、自分の思い通りになったという経験を繰り返すと、自分の要求や意見を通す手段として学習してしまいます。

親や教師など大人は冷静に対応する

大声で泣き叫ぶADHDの子を前にすると、親や先生などの大人も冷静さを失い、怒鳴り散らしたり、思わず手が出そうになることもあるでしょう。

ですが、大人が感情的になって興奮すると、さらにADHDの子どもは興奮して落ち着けなくなってしまい、問題行動がエスカレートしていくことがあります。

あくまでも冷静に、落ち着いて対応するように心がけましょう。

ADHDの子どもの興奮を鎮めることが第一

気持ちが昂って興奮してるとき、ADHDの子どもはまわりの人から何を言われても耳に入りません。

ADHDの子どもが興奮しているときは、大きな声で叱ったり、頭ごなしに注意するのではなく、まずは気持ちを落ち着かせるように対応しましょう。

落ち着いた口調で話す

興奮しているADHDの子に対して、親やまわりの大人は「それはいけない」「○○しましょう」など、静かに低い口調で言い聞かせることです。

店内から外へ出るなど場所を変えて、子どもの気分を変えるきっかけにしてみるのも有効です。

「○○したかったよね」と子どもの気持ちを受け止めるよう傾聴することも大切です。

ADHDの子どもの気持ちが落ち着いたら、なにをしてはいけなかったのか、どうすればよかったか、など穏やかに説明しましょう。

トークンエコノミーが有効なことも

ADHDや自閉症の子どものよい行動を増やすための方法として「トークンエコノミー」があります。

トークンエコノミーとは、お手伝いができたら1ポイント、宿題ができたら1ポイントをあたえ、よい行動に対して1ポイント与え、ポイントがたまったら特典があるという方法です。

特典は、ゲーム時間を延長できる、お菓子を買ってもらえるなど、子どもが魅力とな感じるものを用意しましょう。