【LD学習障害の就職】仕事が覚えられない?転職、離職も多い?

【LD学習障害の人の就職】仕事が覚えられない?転職・離職も多い?

LD学習障害など発達障害がある人であっても、就職して仕事をしている人もいますが、仕事が覚えられなくて悩んだり、転職や離職が多いというのも実状です。

そこで今回は、LD学習障害の就職、仕事を中心テーマとして書いてみたいと思います。

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LD学習障害だと仕事が覚えられない?本当なの?

LD学習障害など発達障害の人の場合、就職しても短期間で退職したり、転職してしまうケースも少なくないようです。

仕事が長続きしない原因としては、仕事が覚えられない、失敗ばかり、という理由が多くみられます。

例えば、一度に2つ以上の仕事を頼まれてできなかった、仕事内容がよく変わるので対処できない、上司の要求に応えらえなかった、などの理由があります。

また、LD学習障害のなかでも読み書きが困難なタイプでは、電話や会議の内容をメモできない、日報が書けない、マニュアルが読めない、など、LD学習障害の影響による理由もあります。

上司や同僚、会社の協力も大切

LD学習障害などの発達障害だからといって、仕事を「できない」「無理です」と拒否していては、持続して働くこともできなくなってしまいます。

自分の弱点や苦手なことを把握して、補う工夫が必要です。その際、会社の上司や同僚の協力を得ることができると心強いものです。

例えば、大事な内容をメモしなければいけないとき、自分でできないのであれば同僚に助けてもらったり、仕事の優先順位を上司に判断してもらったり、周りの人のサポートをお願いしてみましょう。

もし自分で上司や同僚に頼めないときには、ハローワークに相談する方法もあります。

親はグチの聞き役になること

仕事上の不満は誰にでもあることで、ときには文句やグチを言いたくなるものです。

LD学習障害の子どもが仕事の文句やグチを言っているとき、親はしっかりと聞いてあげることが大切です。

「文句言ってないで我慢しなさい」「しょうがないでしょ、もっと頑張って」といった親の対応だと、LD学習障害の子どもは不平不満を言ってはいけないと思い、心の内にストレスを溜め込んでしまいます。

ストレスがたまると、精神的にも不安定になりやすく、仕事へのやる気が失われてしまうことにもなります。

親の対応としては、「そう、大変だけど頑張っているね」と傾聴し、共感する接し方が大切です。

退職=失敗ということではない

LD学習障害の場合、子供の頃から「怠けている、サボってばかり、甘えているから」と偏見や誤解を抱かれることが多いものです。

これは大人に成長してからも同じことがいえ、就職して仕事をやる気があるのに、上司から「努力が足りない」と言われてしまうこともあります。

LD学習障害など発達障害の場合、退職や離職で仕事が続かないと「失敗だ」とネガティブにとらえてしまいがちですが、それでは自信もなくなり、気持ちも落ち込んでしまいます。

ひどい場合には、再就職する意欲も失い、引きこもりに発展してしまうケースもあります。

家族など、身近な人たちは「何度でもチャレンジすればいい」という前向きな気持ちで発達障害をサポートしましょう。