手先が不器用、運動神経が悪い学習障害LDの特徴も

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手先が不器用、運動神経が悪い学習障害LDの特徴も

学習障害LDの定義の中には、運動機能の遅れは含まれていないのですが、特異的発達障害のひとつで学習障害LDと併発している子供もいるようです。

今回は、手先が不器用、運動機能が悪い学習障害LDについて書いてみたいと思います。

手先が不器用な学習障害LDの症状も

学習障害LDの子供の中には、はさみを使えない、ひもを結べないなど、手先が不器用で工作や家庭科などの科目が苦手な子供もいます。

手先が不器用で道具を上手に扱えないだけでなく、何をどんな手順ですすめればいいのか、全体の作業を見通せないのでボーッとしていることもあります。

先生から具体的に「こうしなさい」と細かく指示されれば別ですが、あいまいな言葉で「自分の作りたいようにつくってみましょう」と伝えられると、何をどうすればいいのか分からなくなり不安な気持ちになりやすいのです。

不安や焦りの感情から、学習障害LDの子供がまわりの子供にちょっかいを出したりして、トラブルを起こしてしまう例もあるようです。

運動神経が悪い、運動が苦手な学習障害LDの子供も

また、学習障害LDの子供の中には、全身を使う運動が苦手な子もいます。

歩くのが遅かったり、こけやすい、あちこちにぶつかる、などからだ全身のバランスをとるのが苦手な子がいます。

例えば、スキップしようとして、手と足が同時に出てしまい転んでしまう子もいるようです。

キャッチボールなどの運動も苦手なケースもみられます。

子供は、まわりの子供たちと一緒に運動しながら、仲間意識やルールを守る大切さを学んでいくのですが、運動が苦手な学習障害LDの子供が運動全般に苦手意識をもってしまうと、一緒に遊ぶことを避けるようになり、社会性が育ちにくくなる問題も起きてしまいます。

複数の動きをうまくコントロールできない

学習障害LDの子どもが全員、運動神経が悪いというわけではありません。

学習障害LDであっても、切り絵作家やスポーツ選手として成功している人もいます。

ただ、道具を使用して物をつくったり運動するときは、目や耳からの情報を脳が瞬時に処理して身体の複数の部分を動かす必要があります。

例えば、文字を書く行為は、目と手の協調運動によるものですが、全身運動などのスポーツはさらに複雑な運動が求められます。

全身のいろいろな部分を同時に細かくコントロールする必要がある運動は、感覚認知や空間認知に偏りがある学習障害LDの子供にとっては困難なことがあるのです。

手先が不器用、運動神経が悪い学習障害の特徴まとめ

・ひもが結べない
・ボタンを上手にかけられない
・服をたためない
・おはしやスプーンを使うのが下手
・リズムがとれない
・細かい手作業ができない
・スキップできない
・なわとびが苦手
・跳び箱やマット運動、鉄棒が苦手
・転倒しやすい
・身体をぶつけやすい
・長時間、同じ姿勢でいられない

まとめ

学習障害LDというと、字が読めない、字が書けない、などが代表的な症状ですが、中にはスポーツが苦手、運動神経が悪い、手先が不器用という症状があらわれる子もいます。

原因は、脳の機能不足に何らかの障害があることと考えられています。

学習障害LDの子供の様々な症状に対して適切な対応がおこなわれることを願って記事をまとめてみました。

◆この記事は、教育心理学者、東京学芸大学名誉教授の上野一彦先生執筆・監修「図解よくわかるLD(学習障害)(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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