[学習障害LD]聴覚認知障害とは?聞き取れない、特徴と症状

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【学習障害LD】聴覚認知障害とは?聞き取れない、聞き間違いが多い、特徴と症状

学習障害LDには、聴く力(聴覚認知)に問題がある「聴覚認知障害」の場合もあります。

聴覚認知障害は、学校で先生の指示や注意や説明がほとんど耳に入らない、聞き取れない、聞き間違いが多い、といった学習障害LDのタイプのひとつとされています。

耳が聞こえないわけではなく、音は聞こえているのですが、音のかたまりとしてしか感じることができず、ことばの意味を理解しにくい、といわれています。

そこで今回は、学習障害LDのひとつ「聴覚認知障害」の特徴や症状について書いてみたいと思います。

聞き取れない、聞き取りが苦手な「聴覚認知障害」とは?|LD学習障害

私たちは、感覚器官を通していろいろな情報を処理しています。

一般的に言われているのは、目から70%、耳から20%、嗅覚や触覚などから10%の情報を処理しているとされています。

それぞれの感覚器官から入ってきた情報は脳に集められ、記憶と照合して対象を認知します。

ですが、目からの情報に集中し過ぎるあまり、耳からの情報が入りにくい、という学習障害LDの子供がいます。

聞き間違いが多い、書けば分かるけど、口頭での説明だと理解できない、という子供は、聴覚認知障害の可能性があります。

どの音程も同じに聞こえる聴覚認知障害

私たちは、人ごみの中でも、自分の会話の相手が話している内容を聞き分けることができます。

テレビを見ながら、音楽を聞きながらでも、おしゃべりすることができます。

ですが、聴覚認知障害の場合、必要の音を選択して聞きとることができません。、

相手の声も他の声や音も、同じ大きさに聞こえてしまい、情報が混乱してしまいます。

その結果、話をちゃんと聞いているように見えても、聞き間違いが多い、内容を理解できない、などが多くなります。

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特徴①静かに話を聞くことができなくなる

聴覚認知障害は話を聞くことが苦手なタイプの学習障害LDです。

口頭での説明が中心になる学校の授業は飽きやすくなり、友達にいたずらをしたり、落ち着きがなくなってしまいがちです。

先生が質問すると答えが分からないのに手を挙げ、当てられると「えっと、なんだっけ」とモジモジする子供もいます。

こういう行為は、自分に注意を向けて欲しいという気持ちの表れと、心の中の不安の表れとも考えられます。

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特徴②相手の話を聞かずに一方的に話を続ける

学校の授業以外の状況で、友達と話をしているときも、相手の話を聞かずに一方的に話を続ける傾向もみられます。

そのため、友達から「自分のいいたことばかり言って、人の話を聞かない」と仲間はずれにされてしまうこともあります。

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聴覚認知障害の特徴と症状まとめ

・聞き間違いが多い
・聞きもらしがある
・話の流れが読めず、会話が成立しない
・静かに話を聴いていることができない
・割り込んで喋り出す
・指示が理解できない

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◆この記事は、教育心理学者、東京学芸大学名誉教授の上野一彦先生執筆・監修「図解よくわかるLD(学習障害)(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。