文字や漢字が書けない書字障害(学習障害LD)の原因と症状

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文字や漢字が書けない書字障害(学習障害LD)の原因と症状

字を読むことはできるけど、書くときに左右が逆になってしまったり、読めないほど汚い字しか書けないLD学習障害のひとつとして「書字障害」というものがあります。

文字や漢字が正しく書けない書字障害も、学習障害LDの子供の多くにみられる症状とされています。

そこで今回は、学習障害LDの「書字障害」について、原因や症状などを調べてみました。

学習障害LDの子供に多い、漢字が書けない書字障害

書字障害は、学習障害LDの子どもの中で多くみられる症状です。

私たちが漢字やひらがななど字を書くとき、文字の形や大きさ、他の字とどう違うのか、などを正確に判断して書く必要があります。

例えば、「わ」「れ」など形が似ている字、「へ」「く」や「こ」「い」など回転すると同じように見える文字などは、年齢が小さい子どもの頃は書き間違えることが多い字です。

左右が反対になっている鏡文字を書く子どももいますが、一般的には小学校入学後の6歳頃からは文字を正しく書けるようになるものです。

ですが、書字障害(学習障害LD)の子どもの場合、このような書き間違いや鏡文字が治らず、中には中学生や高校生になっても同じように間違えて書いてしまう子どももいます。

漢字を正しく書けない、黒板を書き写せない書字障害の子どもも

子どもが小学生になって漢字を習い始めると、へん、つくり、線の本数、点の位置などが、漢字はひらがなよりも文字の構造が複雑になり、字の形を覚えることが難しくなります。

学習障害LDの一種である「書字障害」の子どもは、黒板に書かれた内容をノートに書き写すのが苦手な傾向があります。

また、黒板のどの部分に注目すればいいのか分からない「視覚認知」の問題があったり、短期記憶が弱いことの影響で、ノートに目をうつす間に書く内容を記憶しておけないことも原因と考えられています。

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書字障害の特徴と症状まとめ

・漢字の間違いが多い
・左右反対の鏡文字を書く
・独特の筆順で書く
・作文が書けない
・字を書くとき、マス目から大きくはみ出す
・小さい「っ」や「ょ」、句読点を忘れたり位置を間違える。

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書字障害の原因は?|学習障害LD

書字障害(学習障害LD)の子どもが、文字を正確に書けない、漢字が書けないことの原因は、目と手の協調運動がうまくいっていないことといわれています。

字を書くときには、視覚情報を脳で文字情報に置き換え、手や指の運動器官に命令を送り、手や指の筋肉が実際に動く、という流れになります。

この書くという単純な行動の中にも、さまざまな器官が連動して協調させる必要があるのです。

こういった協調運動が書字障害(学習障害LD)の子供は苦手とされています。

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文章のルールを理解できない学習障害LDの子も

「が」「や」「は」の使い方など、言語には一定のルールがあります。

普通、子供は絵本などを通して文字にふれ、真似をしたりしながら、言葉の意味や使い方を理解し、読み書き能力を身につけていきます。

これらは、人間の高度な脳機能の情報処理能力や認知能力がスムーズに動くからできることです。

ですが、情報処理能力や認知能力の発達に遅れがある学習障害LDの子は、文章のルールなどを理解することができません。

具体例として、「ぼうしを忘れた」を「ぼうしが忘れた」と助詞を理解できていなかったり、「行く」を「来る」と書いたりしてしまうケースもあるようです。

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書字障害(学習障害LD)の原因と症状【まとめ】

文字や漢字を正しく書けないLD学習障害「書字障害」についてまとめてみました。

IQや知能には障害がないのにうまくできない、という症状が学習障害LDの特徴ともいえます。

そのせいで、なかなかまわりの人に気づいてもらえずに、頭が悪いとか、勉強ができない、能力が低い、と誤解されてしまうこともLD学習障害には多いようです。

不真面目、ちゃんと聞いていない、集中力がない、などの評価を受けてしまうことも少なくないようです。

書字障害(学習障害LD)についての誤解や偏見がなくなることを願っています。

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◆この記事は、教育心理学者、東京学芸大学名誉教授の上野一彦先生執筆・監修「図解よくわかるLD(学習障害)(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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