境界性人格障害はマイナス思考をプラス思考にすると治る?

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境界性人格障害はマイナス思考をプラス思考にすると治る?

境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害/ボーダーライン症候群)は、マイナス思考の傾向が強いといわれています。

境界性人格障害を治す方法について、あれこれ調べていると、マイナス思考をプラス思考にすることで境界性人格障害は治る、という内容を見つけたのでシェアしたいと思います。

自己否定が強く、極端な考え方の境界性人格障害

境界性人格障害の悩みの根底にあるのは、自己否定の強い感情だそうです。

この強い自己否定の感情から逃げるために、境界性人格障害の患者本人は「理想の自分」を目指すようになります。

境界性人格障害の人がもつ「理想の自分」は、親やまわりの人が認めてくれる、愛されるイメージなのですが、かなり自分に無理をしなければかなわないような完璧なイメージのであることが多いようです。

この「理想の自分」通りに完璧な人間になることができれば、境界性人格障害は安心できて精神的にも落ち着くのですが、ちょっとでも理想からズレてしまうと、あっという間に「すべてダメ」と思い込む傾向が強いそうです。

いわゆる、境界性人格障害の二分法的認知、二極化思考、極端な好き嫌いの根っこになるのが、自己否定ということになります。

完璧主義を手放し、ほどほどのプラス思考を

境界性人格障害を自分で治す方法として、マイナス思考や白か黒の極端な考え方を手放し、ほどほどのプラス思考を手に入れることが大切とのことです。

100点じゃなければ意味がない、という完璧主義ではなく、50点でも完璧じゃないけどまあまあかな、という具体に、気持ちを前向きにプラス思考になることが、境界性人格障害を治すポイントになります。

境界性人格障害の二分法的認知、二極化思考は、どんな人でも不幸になってしまう思考法といわれています。

世の中には完璧な人間などいないので、自分もダメ、他人もダメ、誰も信用できない、と境界性人格障害の患者さんは人間不信になりやすいそうです。

こういった完璧主義を手放すことが、境界性人格障害を治すことにつながるのです。

物事や人について、欠点や悪いところのあら探しをするのではなく、長所やよい点、良いところを見つけるプラス思考が大切です。

ほどほどのプラス思考ができるようになると、自己否定や他者否定の気持ちも和らぎ、落ち着くようになります。

人間だから足りないところもある、物事によい点も悪い点もある、と視野が広がることで、精神的にも安定するようになります。

まとめ

・境界性人格障害は強い自己否定の感情が根っこにある
・白か黒かの極端な考え方がマイナス思考を生んでいる
・ほどほどのプラス思考、まあまあかな、という考え方が自己否定や他者否定を和らげる

◆この記事は、パーソナリティ障害の臨床の第一人者であり岡田クリニック院長の岡田尊司先生執筆・監修「ササっと分かる境界性パーソナリティ障害(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。