境界性人格障害の診察科は?受診先や病院選びのポイント

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境界性人格障害の診察科は?受診先や病院選びのポイント

境界性人格障害(ボーダーライン)の治療では、医師との相性や信頼関係が最重要ポイントになります。

医師の経験や評判だけではなく、安心感がある安定した人間性かどうかもチェックポイントのひとつです。

境界性人格障害の病院選びは医師との相性がポイント

境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害/ボーダーライン)の治療においては、もっとも重要なポイントは医師との相性といわれています。

医師と患者との間に安定した信頼関係が築かれるかどうかが、その後の治療のスムーズさ、症状の回復改善に影響を与えるといえます。

境界性人格障害の人の心の中には、不安定な愛情があり、心を安定させていくことが治療においても大切です。

医師やカウンセラーが感情的になりやすかったり、情緒不安定な場合は、信頼関係が築くことも難しくなり、治療の中断や症状の悪化につながりかねません。

また、薬を処方するだけの治療方法をすすめるような医師もあまりおすすめできません。

境界性人格障害の治療の経験が豊富で、人格的にも安定した医師が求められます。

境界性人格障害は何科?受診先は?

境界性人格障害の治療を始めるためには、受診先を決める必要があります。

診察は主に精神科になり、治療もそのまま同じ病院で続けるとよいでしょう。

病院やカウンセラーを探したいときは。地域の保健センターなとに問い合わせると、思春期や依存症、境界性人格障害に治療経験が豊富な病院や医師の情報提供をしてくれるはずです。

まずは一度受診してみて、診察時の医師の対応や病院の雰囲気など、総合的な情報を確かめて、「この病院に通いたい」「この医師がいい」と境界性人格障害の患者本人が決めるといいでしょう。

また、病院によっては担当医師がコロコロと変わりやすい病院もあるので注意しましょう。

信頼できるひとりの医師に、継続して治療を担当してもらうことも、境界性人格障害を治すためには大切です。

境界性人格障害の場合、自傷行為やリストカット、自殺未遂など、緊急な対応が必要となるケースもあります。

ですので、可能であれば、病院や医師が緊急時に対応できるところが望ましいです。

受診先の情報を得る方法まとめ

・地域の保健センターの健康増進課などに相談する
・多くの病院でも健康保健福祉士が受診相談をしている
・実際に受診して、医師との相性や人柄、治療方針などを確認する

病院選び、医師選びのポイントまとめ

・おだやかで安定した人間性かどうか
・思春期や依存症、境界性人格障害の治療経験が豊富かどうか
・薬だけの治療方針をとっていないか
・病院の態勢は適切か

◆この記事は、パーソナリティ障害の臨床の第一人者であり岡田クリニック院長の岡田尊司先生執筆・監修「ササっと分かる境界性パーソナリティ障害(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。