うざい!妻や母親のヒステリーは病気の症状?対処法は?|境界性人格障害
妻や母親などの女性のヒステリーは、男性にとっては「病気の症状か?」と感じるくらいに強烈なものです。
今回は、妻や母親のヒステリーについて、病気の症状なのか、対処法や対応方法は、というテーマで書いてみたいと思います。
妻や母親のヒステリーはボーダーライン症候群の症状かも
妻や母親にみられるヒステリー症状といえば、すぐに怒る、興奮して怒りがおさまらない、物を投げる、当たり散らす、大声で叫ぶ、などがみられますね。
このようなヒステリーの症状は、比較的男性よりも女性に多いようです。
実は、一般的に使われるヒステリーという言葉は、医学的用語のヒステリーの意味と少し違います。
医学用語としてのヒステリーは、解離性障害/解離性同一性障害などを意味し、主な症状のなかに記憶を失うといった特徴があります。
もし、キーッと怒り狂っているときの自分のことを、妻や母親が後になっても覚えていなかったり、一時的に記憶が飛んでいる場合は、解離性障害の可能性があります。
逆に、記憶が飛んでいない・覚えている場合、ヒステリックな妻や母親は、境界性(ボーダーライン)人格障害という精神疾患(精神病)の可能性が高いと考えられます。
総合的にみてみると、記憶が飛ぶ、覚えていない、というケースの方が少ないので、ヒステリーがひどいすぐ怒る妻や短気な母親は。境界性(ボーダーライン)人格障害と思った方がいいでしょう。
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ヒステリー症状は不安や心配など感情のあらわれ
境界性人格障害は、境界性パーソナリティ障害ともいわれ、ボーダーライン症候群と呼ばれることも多い心の病気のひとつです。
ヒステリーな妻や母親がよく見せる、急に怒り出す、感情の起伏が激しい、大声を上げて叫ぶ、暴れる、物を投げる、暴力を振るうなどの症状は、境界性(ボーダーライン)症候群の症状と考えていいと思います。
ヒステリーな症状が特徴的な境界性(ボーダーライン)人格障害の人は、相手を信じてもいいのか、信頼してもいいのか、と心に常に不安を感じている精神状態です。
そのため、相手の気持ちを確認しよう、試そうとして、相手を傷つける言葉を言ったり、挑発したり、暴力をふるうこともあります。
そんなことをしても受け入れてくれるか、自分のことを見捨てないか、相手の信頼を確認するための行為なのです。
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妻や母親のヒステリーがひどいときの対処法
付き合う側の人にとってみると、プライドをズタズタにされるような暴言を吐かれたり、何も悪くないのに責められたりすると、もう我慢できない、と感じてしまいがちです。
とはいえ、逆切れしたり、怒り返したり、ケンカになったり、相手を見限ったりしては、妻や母親が抱いている「見せかけの気持ちや愛情だっという疑い」を証明することになってしまいます。
妻や母親のヒステリーには、表面的に合わせるだけではなかなかうまくいきません。
傷つける言葉、ひどい言葉、暴言、悪口などの言葉や挑発の裏にある妻や母親の不安な気持ちを察して、怒りやイライラの根底にある苦しさや寂しさを汲み取って上げる対処法がポイントです。
傷つけられたことにムキにならず、冷静に妻や母親の気持ちを汲む、という手本(見本)を示すことができれば、妻や母親の悪い行動パターンを変えていくきっかけにもなります。
あなたが感じている痛みや悲しさ、それを乗り越え落ち着いて語りかけようとする姿勢が伝わるのです。
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◆この記事は、パーソナリティ障害の臨床の第一人者であり岡田クリニック院長の岡田尊司先生執筆・監修「ササっと分かる境界性パーソナリティ障害(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。