母子家庭が原因?境界性人格障害の患者数の増加と母親との関係

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母子家庭が原因?境界性人格障害の患者数の増加と母親との関係

境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の患者人数が増加している原因のひとつに、母子家庭の増加が関係しているのではないかといわれています。

境界性人格障害(ボーダーライン症候群)と、母子家庭、母親との関係(親との関係)について詳しくみてみましょう。

境界性人格障害の発症と母親との関係について

境界性人格障害の発症と母親との関係については、まったく無関係ではないようです。

実際に、境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の患者さん自身が「私が境界性人格障害になったのは親のせい、特に母親の愛情不不足が原因だ」と母親に対して強い感情を持っている人もいるくらいです。

専門家の調査によると、境界性人格障害の患者の母親は、大きく次の2つのに分類することができます。

①母性的な愛情が不足しやすいタイプ
②母親自身が精神的に不安定なタイプ

それぞれの境界性人格障害の母親のタイプについて詳しくみてみましょう。

①母性的な愛情が不足しやすいタイプ

境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の患者の母親によくみられるのは、母性の愛情不足になりやすいタイプの母親です。

母性的な愛情不足になりやすい母親は、きっちりしていて、ルールを守ることに厳しかったり、バリバリ働いてきた女性に多く見られるタイプといえます。

仕事でいえば、看護師や教師、医師や薬剤師といった専門職など、キャリアウーマン的な女性というイメージです。

子供の仕事は勉強すること、といったように、ルールや規則をきちんと守っているかどうかに厳しかったり、成果や結果主義の傾向が強い傾向があります。

このような母親の場合、子供を過剰に支配することになり、子供は弱音を吐けず、母親に気に入られるために「いい子」「優等生」を演じようとして、精神的なストレスが大きくなりがちです。

母性的な愛情不足になりやすいタイプの母親の特徴

・責任感や向上心が強い
・ルールを守ることに厳しい
・結果を重視する
・母性的なやさしさが欠ける
・実務的な能力が高い
・相手の気持ちをくみ取るのが苦手

②母親自身が精神的に不安定なタイプ

境界性人格障害の患者の母親に多いもうひとつの母親のタイプは、母親自身が精神的に不安定なケースです。

例えば、母親がうつ病や不安障害、発達障害など、何かしらの精神疾患を抱えているパターンが考えられます。

ネガティブな精神状態の母親に子供も巻き込まれてしまい、子供モ情緒不安定になりやすく、不安や心配事を抱えやすい思考パターンになりがちです。

子供の頃は母親を支えるために頑張っていたが、思春期や大人になってから、それまでずっと我慢してきたものが一気に爆発して精神的に崩れてしまうのです。

母親自身が精神的に不安定なタイプの特徴

・母親がうつ病や不安障害など精神疾患を抱えている
・ネガティブな母親の影響で子供もネガティブな思考になりやすい
・子供が成長して思春期や成人してから急に我慢が爆発することもある
・母親は不安や不満、愚痴などネガティブな言動が多い

境界性人格障害の患者数の増加と母子家庭との関係は

境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の患者割合が急激に増加した1970年代以降は、日本での家庭環境が大きく変わった時期でもあります。

女性が社会で仕事をするようになり、子供は保育所で預けられる養育環境、母子家庭の増加、核家族化などもあり、子供にとって愛情不足になりやすい社会状況へと変化してきています。

母親の愛情に飢えたり、愛情不足になることは、境界性人格障害の発症の原因になる可能性があるのです

【まとめ】

・境界性人格障害の母親には2つのタイプがある
・母性的な愛情不足のタイプと母親が精神的に不安定なタイプ
・母子家庭の増加や核家族化によって愛情不足になる子供が増えている
・親の愛情不足になると、境界性人格障害の発症原因になることがある

◆この記事は、パーソナリティ障害の臨床の第一人者であり岡田クリニック院長の岡田尊司先生執筆・監修「ササっと分かる境界性パーソナリティ障害(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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