愛情不足や愛着障害が境界性(ボーダーライン)人格障害の原因に?

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愛情不足や愛着障害が境界性(ボーダーライン)人格障害の原因に?

情緒不安定な境界性人格障害(ボーダーライン症候群)の原因には、親子関係や母親の子育てなどの影響があるといわれています。

その中でも、子どもに対する親の愛情不足や愛着障害と境界性人格障害(ボーダーライン症候群)との関係が深いとされています。

親の愛情不足や子育ての影響が境界性人格障害の原因に

境界性人格障害(ボーダーライン症候群)になる大きな原因として、親の子育て、子どもへの愛情不足などがあります。

親に対して、嫌い、憎い、ムカつく、といったネガティブで否定的な感情を持つ境界性人格障害(BPD)の人が多いのもこのためです。

境界性人格障害は、先天性の遺伝的な要因よりも、養育要因、どのように育てられたか、どんな親子関係だったか、ありのままの自分の姿を肯定してもらって育ったか、という影響が大きいのです。

不認証環境の意味とは?[境界性人格障害の用語]

不認証環境とは、境界性人格障害(BPD)を生み出す養育環境の意味です。

境界性人格障害(BPD)の治療家の権威でもあるマーシャ・リハネンが提唱した言葉です。

子育て環境において、子どもの自然な状態、自分らしいあるがままの姿が親に受け入れられず、親から強い否定をされる状態を、不認証環境といいます。

不認証環境の具体例では、虐待やネグレクト(育児放棄)、DV(家庭内暴力)など、子どもが心の中で「愛されていない」「認められていない」と
感じる状況です。

過剰に厳しいスパルタ教育、完璧主義な子育ても原因になる

虐待などが子どもに対して親の否定的な子育だということは簡単に想像がつくと思います。

逆に、親が子どもを愛するあまり、厳ししぎるスパルタ教育や、完璧主義的な育て方も、境界性人格障害(BPD)を作り出す不認証環境になる場合があります。

虐待やDVなど、親から直接的に否定行為を受けるわけではないのですが、親の基準や理想・ルールなど、親の期待に応えられたときだけ褒められたり認められる子育てだと、子どもは「ありのままの自分では愛されない」と感じてしまうことがあるからです。

愛着障害でもある境界性人格障害(ボーダーライン症候群)

親子関係や子育て、養育環境は、境界性人格障害(ボーダーライン症候群)に大きな影響を与えます。

ある意味、境界性人格障害は、親の愛情不足による「愛着障害」と言うことができます。

愛着障害とは、親と子の間で愛情関係が希薄で、子どもの心が不安定になってしまう状態です。

愛着障害にも程度があり、重症な場合は「反応性愛着障害」といいます。

愛情不足、不安定な愛着関係になりやすい原因

母親の愛情が不足していると、子どもの心は不安定なまま育っていきます。

幼い子どもの頃に愛着障害だった人は、かなりの高い確立で境界性人格障害(ボーダーライン症候群)になるといわれています。

境界性人格障害の人は、自分のことを愛されていない、受け入れられていない、と心のどこかで感じているので、人間不信になったり、見捨てられるのでは、と情緒不安定になりやすいのも。愛情不足、愛着障害の影響と考えられます。

子どものあるがままを愛する子育てが大切

子育てにおいて大切なことは、あるがままの子どもの姿を受け入れて、無条件の愛情を与えることです。

親の基準や期待に応えたときだけ認めて褒めたりするのではなく、子どもの存在そのものを全肯定する子育てが大切になります。

子ども自身が「愛されている」「認められている」「肯定されている」と感じるような親子関係が、子どもの安定した心を育むのです。

【まとめ】

・境界性人格障害は親子関係、母親の子育ての影響が大きい
・境界性人格障害は愛着障害とも言える
・親の愛情不足が原因で境界性人格障害になることも
・厳しすぎる子育てが原因になることもある
・あるがままの子どもを愛することが大切
・子どもに対して条件付きの愛情ではなく、無条件の愛情が重要

◆この記事は、パーソナリティ障害の臨床の第一人者であり岡田クリニック院長の岡田尊司先生執筆・監修「ササっと分かる境界性パーソナリティ障害(講談社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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