LD学習障害やアスペルガーに向いている仕事や職業は?発達障害の社会的自立

LD学習障害やアスペルガーに向いている仕事や職業は何?発達障害の社会的自立

学生時代は勉強が苦手だったLD学習障害や、対人コミュニケーションに問題が生じやすいアスペルガー症候群など、発達障害の子どもであっても、成人してから適職に就いて仕事上での能力を発揮したり、社会的自立をしている人も少なくありません。

そこで今回は、LD学習障害やアスペルガー症候群など発達障害の人にどんな仕事や職業が向いているのか?について少し掘り下げて書いてみたいと思います。

発達障害に向く仕事や職業について

LD学習障害やアスペルガー症候群などの発達障害の人には、どんな仕事や職業が向いているのでしょうか。

一般的に、LD学習障害やアスペルガーなど発達障害の人には、「視覚的思考(非言語型)」と「非視覚的思考(言語型)」の2つのタイプに大きく分けることができます。

視覚的思考のタイプは右脳優位、非視覚的思考のタイプは左脳優位といわれ、それぞれのタイプによって、次のような仕事や職業の向き不向きがあるとされています。

発達障害に向いていない仕事と職業

視覚的思考、非視覚的思考のどちらのタイプであっても、発達障害の人には次のような仕事や職業はあまり向いていないようです。

・レジ係
・飲食業
・旅行代理店
・電話オペレーター

発達障害の人にとっては、同時に複数の作業が求められるような仕事は苦手なことが多いようです。

また、柔軟な対応や臨機応変さが必要となる職業でも、パニックを起こしてしまうことがあるので適しているとは言い難いようです。

視覚的思考のタイプに向いている仕事と職業【発達障害】

右脳優位と言われる視覚的思考タイプの発達障害の場合、次のような仕事や職業が向いていると考えられます。

・プログラマー
・設計者
・デザイナー
・カメラマン
・ゲームソフト制作
・CGクリエイター
・コンピューター技師
・建築関係
・動物の調教師 など

非視覚的思考タイプに向いている仕事と職業【発達障害】

左脳優位とされる非視覚的思考タイプの発達障害の人には、次のような仕事や職業が向いているといわれます。

・エンジニア
・プログラマー
・ジャーナリスト
・図書館職員
・会計士
・校正者
・書類管理などの事務員
・在庫管理者
・ピアノの調律師 など

発達障害でも社会的に自立できる?

LD学習障害やアスペルガー症候群など発達障害の子どもを持つ親としては、将来、子どもが社会的に自立した生活をできるのか、という心配があるものです。

発達障害であっても社会的自立は十分可能です。

実家を出て自立して1人暮らしをする場合には、仕事をして一定の収入を得て、炊事、洗濯、掃除などの家事能力も必要です。

仕事や職業に関しては、発達障害の人にとっての向き不向きがあり、転職を繰り返すケースもありますが、適職を見つけることができれば安定した社会生活が可能になります。

大人になっても自立できない発達障害のケースも

ですが、すべての発達障害者がうまく社会的に自立できるというわけではありません。

能力もあり、やる気や意欲があっても、就職して働くことが困難な場合もみられます。

アスペルガー症候群などでは、対人コミュニケーションには問題があっても、学習面では優秀な成績である例もあり、一流大学卒業など高学歴なケースもあります。

しかし、高学歴であっても社会的な自立が保証されるわけでははなく、ソーシャルスキルの面で壁にぶつかってしまうこともあります。

手遅れ、ということはない

発達障害の子どもが、まわりの人たちの無理解な言動によって心が傷つけられることもすくなからずおこります。

それを、教師のせい、学校教育のせい、社会の責任にしてしまうのではなく、身近な人が適切な支援をすることが大切なのです。

何歳になっても「手遅れ」ということはありません。

学校でも家庭でも、発達障害の子どもにとって必要な支援、適切なサポートを続けることで、一歩ずつ前進することにつながります。

◆この記事は、教育心理学者、東京学芸大学名誉教授の上野一彦先生執筆・監修「図解よくわかるLD(学習障害)(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

タイトルとURLをコピーしました