【ADHDとLD】教師の指示の出し方、伝え方のポイントについて
ADHDやLD学習障害など発達障害の子どもは、一度にたくさんのことを言われると、頭の中が混乱してしまい、どうすればいいかわからなくなってしまいます。
そこで今回は、ADHDやLD学習障害などの発達障害がある子どもへの言葉がけ、教師の指示の出し方や伝え方のポイントについてまとめてみたいと思います。
教師の指示の出し方と伝え方について|発達障害ADHDとLD
発達障害の子どもへの指示を出すときは、「ひとつずつ」が基本です。
短期記憶が弱いLD学習障害の子どもの場合、一度に複数の指示を出されても、それらを覚えておくことができません。
教師が指示を出すときは、1つの行動ができてから、次の指示を出すようにしましょう。
教師の指示の内容を発達障害の子どもが理解できているか、確認するようにしましょう。
また、教師の指示通りに行動できたときは「よくできたね」とほめることも大切です。
子どもに聞く姿勢を準備させる
教師が指示を出すとき、その指示が自分に向けられているという意識を持っていない子どももいます。
発達障害の子どもは、外の雑音に気を取られていたり、おやべりが止まらなかったり、ということもしばしばあります。
教師が指示を出したり、説明する際は、まず子どもの聞く姿勢を準備させることが大切です。
「話すのをやめて、先生の方を見る」という約束事を決めておき、全員が教師に注目するまで待ちます。
それが理解できない子どもには、教師が肩に手をおいたり、アイコンタクトをするなど、子どもの注意を引くようにすると有効です。
◆この記事は、教育心理学者、東京学芸大学名誉教授の上野一彦先生執筆・監修「図解よくわかるLD(学習障害)(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。