【発達障害】他の保護者への伝え方は?カミングアウトしなくてもいい?

【発達障害】他の保護者への伝え方は?カミングアウトしなくてもいい?

子どもがADHDやLD学習障害などの発達障害のとき、親としては、同級生の他の子どもや保護者に「どう伝えればよいのか」と悩むことも少なくありません。

そこで今回は、子どもの発達障害について、幼稚園や小学校で他の保護者への伝え方、そもそもカミングアウトする必要があるのか、をテーマに書いてみたいと思います。

他の保護者に「発達障害」とカミングアウトするべき?

子どもが発達障害であることを、クラスの他の子どもやその保護者にカミングアウトするべきなのでしょうか。

ADHDやLD学習障害などの発達障害がある子どもは、友達とトラブルを起こしてしまうことが多い傾向がみられます。

特に、多動性や衝動性が目立ってあらわれるADHDの子どもは、他の保護者から「迷惑な子ども」という目で見られやすいものです。

必ずしも、LD学習障害やADHDなどの発達障害であることを、他の保護者にカミングアウトしなければいけない、ということはありません。

「あの子ADHDだって」「LDなんだよ」「発達障害らしいよ」と、意味や特徴も知らずにネガティブなイメージや名称だけが一人歩きしてしまうおそれもあります。

小学校や担任教師には発達障害だと伝える方がいい?

では、幼稚園や小学校の担任教師には、子どもの発達障害をカミングアウトした方がよいのでしょうか。

これについては、どちらかというと「学校側に説明しておいた方がいい」といえます。

日本では特別支援教育がスタートし、発達障害について勉強している教師が増えてきていますし、ADHDやLD学習障害についての認知や理解も広がってきています。

子どもが幼稚園や小学校で適切な支援を受けるためにも、親から学校や担任教師に発達障害のことを説明しておいたほうがよいでしょう。

発達障害のことをどのように伝えればいい?

幼稚園や小学校の教師、他の保護者に、子どもの発達障害をカミングアウトする際、どのように伝えればよいのでしょうか。

発達障害の伝え方については、相手側の理解度に合わせた方が理想的といえます。

診断名を聞いて偏見や先入観を抱かれるのであれば「発達が少しアンバランスで」「運動が苦手で」など、ADHDやLD学習障害と診断名を伝えるのではなく、子どもの特徴や特性を伝えると良いでしょう。

また、教師から「どのように接すればよいですか」と質問があるかもしれません。そのときは、家庭での接し方を伝えましょう。

まだ子どもが幼い頃からずっと様子を見守ってきた親だからこそ、子どもの発達障害についてたくさんの情報を持っています。

担任教師と定期的に情報交換する機会を設けて、話し合いをすることで子どもの適切なサポートにつながります。

悪いことをしたら子どもに謝らせる

発達障害がある子どもは、幼稚園や小学校でまわりの友達と問題をおこすことも少なくありません。

子どもがトラブルを起こした時、親は「発達障害だから」「ADHDだから」と開き直るのは、子どもの成長にも、他の保護者や学校との関係においてもあまりよい対応とはいえません。

子どもにきちんと謝らせることは、「迷惑をかけたら謝る」というソーシャルスキルを発達障害の子どもに教える良い機会にもなります。

親が学校任せにしてしまったり、問題やうやむやにする対応をしていると、学校や他の保護者も「迷惑をかけておいて知らんぷり?」と反感を持ってしまうおそれもあります。

その結果、発達障害の子どもと親に対して非難することになり、発達障害の子どもの二時障害のリスクも高くなりかねません。

発達障害だから、ADHDだから、と子どもを甘やかすのではなく、親としてちゃんとした対応を心がけたいものです。

◆この記事は、教育心理学者、東京学芸大学名誉教授の上野一彦先生執筆・監修「図解よくわかるLD(学習障害)(ナツメ社)」の内容に基づいて、当サイト運営事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。